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【軽米高校96】「松柏」の由来
軽米高校生徒会紙「松柏」
この「松柏(しょうはく)という名は、柏(かしわ)の木と松(まつ)の木からとって名づけられました。校歌にも登場する木です。校歌の2番で「誓ひは揺るがじ 柏と松に」と歌われます。校章のモチーフとなっています。
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軽米高校の正門、校舎に向かって立つと、門の左側に松の木、右側に柏の木が立っています。中央奥には、校是「風雪に耐え、大いなる未来を拓かん」の石碑があります。松も柏も風雪に強い木として知られており、校是を体現する樹木、象徴として、軽米高校では大切にされています。
松の木は、針葉樹です。厳しい環境下でもすくすく育ち、どんなに厳しい寒さの中でも葉は緑色を保ち、落葉せずに春を待ちます。海岸線や崖などの風の強い地帯では、防風林として松を採用し、風や飛砂を防いでいます。
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柏の木は、葉が大きい落葉樹です。落葉樹ではありますが、秋に枯れた葉が春までついたままで、新芽がつくまで落葉しないのが特徴です。翌年に新芽が出るまで古い葉が落ちない特性から「代が途切れない」縁起物とされています。クロマツが育たないほどの寒冷地では、クロマツの代わりに、カラマツと柏が防風林として採用され、強風を防ぐ役割を担っています。
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新しい環境下でも、力強く育ち、飛躍していく軽米高校の生徒たち。その風土・伝統を脈々と繋いでいくのだという決意や願いが、松柏(しょうはく)という名にこめられているのですね。(「松柏vol.73」より)
現在、来月の卒業式に間に合うように今年度の生徒会誌「松柏vol.74」を編集中です。生徒会誌「松柏」の由来がありましたので、ご紹介します。改めて良い名前だと思いました。今日は春分の日ですが、軽米では今が一番寒さが厳しい頃。もうしばらく風雪に耐えなければなりません。